妖怪人間ベム#5

5話、かなりの転換点だし今までとは観ている時の気持ちの動き方が違ってた。前の回までは、各々のエピソードの持つ力に感情が共鳴していたところが大きいけど、今回は「妖怪人間を受け入れる」というのが物語のメインだったからかな。夏目さんのベム(※妖怪)への鼻ギューはまいった。あそこで抱きしめるとかだとちょっと陳腐だな、とか思ったら鼻ギューて!愛がこもりすぎよ夏目さん!

ベムベラベロは家族じゃないのに、ものすごーく温かい。ベロを膝に乗せてるベラの自然な感じや、いただきますできないの話や、ベラのちょっとした優しさに向けるベムのうれしそうな微笑み。ほんっと素敵。そして夏目さんを助けに3人で月をバックに飛ぶシルエットのかっこよかったこと…!ベラの「いっちょ派手に暴れてやろうかい」も気持ちいいし*1ちょっとジャズっぽいテーマ曲もよかったし。人間の社会よりも妖怪の話がメインだったからか映像がどこも素敵で美しかった。3人が倒れている森のシーンなんてどこの国のお伽話かと。

ベムの哀しみや苦しみ、優しさや強さ、そしてそれが「失敗作」であるがゆえの儚さを全部背負って演じているのがかめ、というのが誇らしくもあり苦しくもある。ベムの姿と「彷徨う」ということばの響きの親和性たるや…!「ずっと彷徨いながら 生きてきました」「失敗作なんです」という言葉がベムの姿で発せられる、この耽美なこと。*2感情移入しすぎてつらいよねいろいろ…研究所での独白シーンではドリボのカズヤを思わせる「背負い込み感」でよけい苦しい(;∇;)でも背負い込みすぎなかめ愛してる(;∇;)

*1:ヒーローの話にはこういう爽快感って必要!

*2:だから街を見下ろしたときに「きれいな街だな」じゃなくて「美しい街だな」が良かったななんてちょっと思ったり。