KAT-TUN 10TH ANNIVERSARY LIVE TOUR “10Ks!” 雑感(その3)

2016.5.1 東京
<ああ明日がこわい。最後じゃない、っておもってはいるけど気持ちの上では最後にも近い。>
とうとうその日がきた。開演前に、またこのはてダで知り合えたみなさんと会えて、やっぱり東京楽しい!充電期間みんなどーする?なんて明るく過ごしていた。ライブとは関係ないけど、はてダのおかげですごく素敵な人と知り合えた。年齢も仕事もぜんぜん違うのにKAT-TUNが好きというただその一点からはじまった縁を大切にしたい。KAT-TUNのこと好きでよかったな、と思う理由のひとつとしても大きい。
そうやって笑って過ごして、じゃあまたねとそれぞれのゲートに別れて、そして迎える開演時間。あきらかに会場の熱気が違った。揃わなくても自分がリーダー!くらいの気持ちで「パン!パン!KAT-TUN!」を叫んだ。もう今日は声の限り全部出し切るって決めたから。円陣の声がびっくりするくらい大きく響き渡った瞬間もうダメだった。胸がぐわーっと揺さぶられた。そして真紅のペンライトの波が大きくうねる。涙が止まらなくなった。水飛沫の向こうに見えるはずの3人の姿が霞んで見えない。リアフェのペンライトの動きとか、ああこれを3人もとても愛おしくながめているのだろうかとか思って見るからもう嗚咽に近い。ようやく笑えたのはPERFECTでかめがお決まりの「SAY!」をしてくれたとき。本当に大好きだ、って気持ちがあふれて止まらなかった。
<今日はもう、客電が落ちた時の真っ赤なペンライトの海を見た瞬間から泣いてた。最後の出航だーっていう上田くんの声で号泣した。本当に綺麗なリアフェのペンライトの動きにも泣いた。>
じんくんがいなくなって歌えるんだろうか、と思っていた大好きなWill Be All Rightが、3人の素敵なアカペラから始まる。ここでまた涙腺が決壊する。MCを挟んでハルカナ約束。セットが開いて光の中に立つ3人を見ては涙。泣いてばかりではきちんと姿が見られないと思い何度も気持ちを確かに!って思いなおすけどまた泣く、の繰り返しだった。でも泣いてはいたけれど今日の中丸くんがめちゃくちゃかっこよくて、私いままで中丸くんのことKAT-TUNのメンバーとしては好きだしその才能に平伏してもいるけれど男性としてこんなにかっこいいと思ったの初めてだななんてこともきちんと(?)考えられてはいる。4Uはまともに歌えなかったけどその後の特効祭りはしっかり胸に刻み付けた。あんなにドームを縦横無尽に操れるのはKAT-TUNしかいない。君のユメぼくのユメで、かめがムビステに乗りながら、とてもとても大切そうにステージを見つめていた。自分のソロパートを歌い終わってスポットが移った時、一瞬の暗転の中*1で目頭をぎゅっと抑えたのは汗だったのかな。
<君のユメぼくのユメで、リフターでセンステまで行く時に、かめがずーっとステージを見つめてて、それが本当にステージを愛おしむようなまなざしで、いつも「ステージや機材に感謝〜!」って言うの心からの気持ちなんだろうなって感極まった。>

その後の挨拶のことはもうたくさんの人がこまかくその様子を残してくれているだろうから詳しくは割愛するとして、声をあげてわんわん泣いた。悲しいからじゃない。だってKAT-TUNが終わってしまうわけではないから。でも涙が止まらない。ファンには笑っていてほしい、というたっちゃんの言葉にもこたえられない。ふだん感情をそんなに言葉や態度にしない彼が今日は思いっきり感情をぶちまけでくることが「今日という日の意味」である気がして。中丸くんが唇をぎゅ、ぎゅって噛みながら言葉をつないでいくのも、ああきっと今にも泣きだしそうなんだなというのが伝わる。やっぱり今日という日はKAT-TUNと私たちにとって特別なんだ。そして、かめの挨拶。私が見た4度の中でいちばん力強く感じられた。「K・亀梨和也」って言った後、「A・赤西仁」って言うまでの間の心の揺れが痛いほど伝わった気がした。声が揺れたような気がした。6人のイニシャルと名前を力強くことばにしてくれたことが本当に嬉しかったし、自分の中の10年がそこでぶわーっと一気にあふれた。その後挨拶を続けて、どこだったかで一瞬フッて笑ったの、最高にかっこよかった。私が大好きな、ずっとずっと大好きなかめだった。中丸くんがたっちゃんに駆け寄って、それを包み込むようにかめも二人の元へ行って。終わりじゃないのになんで終わりみたいなの、って思うけど、きっとこれは今日という日がかけがえのないものだからだなって思ってまたまた泣いた。
<大切なものがある人がいて、それをどれだけ大切に思っていたかが目に見えて伝わって、こんなに大切なものがあるのにそれはそれ自分たちで守っていかなければならなくて、その決意をそれぞれが、それぞれの場所で守り続けていくんだなぁってことが私の心をうごかす。誰かの決意の尊さが心を打つ。>
本当にあの時間はあの場所にいたみんなにとって特別で、大切な時間だったんだと思う。アンコールを待たずに泣きながら階段を上がっていく人が何人かいた。つらいだろうな、あなたの分まで見届けるなんておこがましいけどそれくらいの気持ちで私も最後まで笑わないとな、とか思った。アンコール1曲目のGREATEST JOURNEYで「笑えー!!!」って言われて顔を笑顔にむりやりしたけど、「いやまじでとんでもない旅ばっかりしてきたよね」と思ったらごめんなさい、また泣いた。この曲はPVもすっごく楽しいのに泣いちゃうのだ。それはそこにたくさんの愛が詰まってるからなんだと思う。だからこれは嬉しい涙なんだろうな。PRECIOUS ONEは最高に優しいプレワンで、デビューコンで泣いていた中丸くんのことも思い出したり。いつの間にかドーム全体から歌声が響いて、気付いたかめがマイクを外して嬉しそうにしているのが見えた。優しい顔だったなぁ。びっくりするくらい頑張ったアンコールのリアフェは最高に気持ちいいリアフェだったし、中丸くんに「ハイフンのだめなところだよ!」ってよく怒られたしつこい「もう一回!」に「しょうがねぇなー」って答えてくれる曲が何になるのかドキドキした。個人的には「ハルカナ約束」をもう一回、って思ったけどイントロが流れてかめが思いっきりかっこよく「ピースフルデイズ!」って言った。最後に何度も6つのイニシャルを叫ぶ。それが今の、充電に入る前のKAT-TUNが選んだ答えなんだろう。

最高に幸せで、最高にアツくて、最高に心に残るライブだった。「愛してる 愛してる それ以外見つからない」まさにその一言に尽きる。いくつか前の記事で「もう一度、チカラを、圧倒的なチカラを」と私は望んだけど、それは今でもじゅうぶん。じゃあなんで充電が必要なのかな、大好きな人たちをなんの不安もなく大好きだけで見ていられないのはなんでなんだとかぐるぐる考えた。ぐるぐる考えて、記憶に残るライブのことを反芻して、わけがわからなくなったけど、一瞬ものすごく疲れたな、って思った。
<充電ってなんなんだよ、ってまだ思ってるけど、今日までの10年本当にいろんなことがあって、いろんなことに傷ついて、でもその倍以上チカラをもらってきたなぁって思いながら3人の言葉を聞いたら涙が止まらなかったし、ずっとそうやって自分も大きな穴を押さえながら来たんだなぁって気がついた。>
人も携帯電話も時には充電が大事…わかるよ中丸くん。でも本当によくわかったのは帰ってからパンフをじっくり読み返した時だったりする。パンフレットの言葉はそれくらい強い気持ちでKAT-TUNを守るんだということを教えてくれた。Twitterには今日もこの充電期間を楽しもうっていうファンのお遊びが溢れてる。あの時間を共に過ごせて幸せだった。10年を共に過ごせて幸せだった。そして充電期間を共に過ごせることが、今とても幸せです。大好きな人たちに、心からの「10Ks!」を。

*1:この時に限らず、暗転の中のかめの表情を見るのが大好き。ああ、かめだなぁって思うところがいっぱい詰まってるから。