妖怪人間ベム#2

人間が感情をあらわす言葉を口にするたびに疑問形で繰り返すベムは、その人の感情をせめているのではなくて単にその感情の源を知りたいんだろう。ベムの口調からはいつもそんな感じがする。ふだんは一番感情的にならないベムは、実は心の底にそんな「感情のたね」をいくつも持っていて、人間がもつあらゆる感情とその「たね」を一つずつ確認して符合させているのかもしれない。でもそうすれば、いつかは醜い感情にもぶつかってしまい、ベムはものすごく苦しむことになるんじゃなかろうか。

まぁ苦しむかめなしさんは大好物ですけどね(*´д`*)(*´д`*)(*´д`*)

今回はベムの父性がたくさん描かれていて、福ベロを包み込むようなかめの手がとっても印象深い。脱皮したカニを見て「大人になれるのかな」って言ったベロを撫でてあげた手が優しすぎて涙が出ました。でも私の涙じゃ人間にはなれないよ。謎の男に緑の液体を投げられてないからねw

どうもあの男の液体に人間になる秘密があるようです。あの液体が悪意のかたまりだったとして、悪意を注入すれば人間になれるなんてとんだ皮肉な話だけど、あの男はそれも込みで壮大な実験をしているのかも知れないな。