Yellow Gold Tour 3011@大阪城ホール20110121(その3)


Wonderは中央のモニターに映るPVが前に見たのとは違ってた。Wonderに関しては惑星コンのDVDで見ている一挙手一投足が記憶に残りすぎてて、ここで気持ちよさそうに笑うんだよなあとかこの時全身がオーラまとっちゃうんだよとか、そういう先入観を取り払うのが難しかった。けれど今日のWonderは情念的であった。それがきっと「凱旋」であるゆえんなんだと思う。グループのコンサートの「ソロ」から始まり、それをDVD化するにあたってまるでPVのように加工し、日生のステージ、そしてアメリカで歌ってからのここ、という情念。じんくんの今回のステージへの矜持か、とも思える。私の好きなWonderはあのDVDの中にあるけれど、今日のWonderはとてもかっこよかった。

新曲2曲、のうちのYellow Gold、これはある日こっそり見た某所の映像で自分の中でちょっと覚悟を決めた曲だったの。そして今日この眼で見て、その光に圧倒された。黄色でも金でもない、まさにYellow Goldなんだと思った。会場を包む照明の光の中で圧倒的な存在感を放つじんくんが眩しくて綺麗で。そしてやっぱりちょっと寂しくなった。

ここは個人的にはMy MP3を挟まず、一気にTipsy LoveからEternalへとなだれ込んで欲しいのだけどそれだと湿っぽくまとまりすぎるのかな。映画的なラスト、というのならそんな湿っぽさでもいい気もするけど。Tipsy Loveの「らうだー、らうだー」*1の声に負けないように大きな声を出せば自然と頬が上がる。スクリーンに映し出されたじんくんのニッって笑う顔が優しくて。そこへEternalだから涙腺が一気に崩壊する。涙腺だけじゃなくて「ありがとう」袋にもありがとうの気持ちがいっぱいたまってくる感じ。

まあこうやってまとまりなく感想を並べてきたわけですが。会場が暗いのでメインステがあまり見えないのが逆に効果的で、前半はじんくん達が空間に浮かんでるみたいだった。お酒飲みながら、踊りたいときに踊って聴きたいときに聴けばいい、みたいな雰囲気が漂ってる。それは時には「彼らのパーティーの傍観者」のような錯覚を起こさせるけど決してそうではなく、乗り方楽しみ方がすべて委ねられているんじゃないかと。そして誰よりもじんくんがそういう人=乗るのも楽しむのも自由に、だったじゃないかと気づいたのは、外周を回りながら、あるいはクレーンで移動しながら会場をふんわりと煽ってくれたから。そうすると最初堅苦しいんじゃないかなと勝手に怯えてた部分が解放されてずいぶん楽になった。そこへ私の本能に投げつけられるような2曲があって、最後は柔らかいやさしさで満たされた。楽しくて、大切な時間になりました。ただひとつお願いがあるとすれば、やさしさだけのじんくんにはならないで欲しい、ということ。前半の「すべて好きなようにでいいんだ」というじんくんもいいけれど、やっぱり触れようとすると電気が走るくらいの危うさを放電しているじんくんが好きです。

そんなお願いをしておきながら矛盾することを承知でもうひとつ。カツンのセクシーはじんくんが背負っていた、と思われることが多いかも知れないけれど、いやいや彼はカツンの柔らかさしなやかさを背負ってたんじゃないかと思うのです。だからと言って今のカツンには柔らかさしなやかさが抜け落ちてしまった、のではなく、それは1と5になってちゃんと続いているんだ、というように、私は今のところ感じています。

*1:平仮名だとおかしいけど耳には平仮名っぽく聞こえてくる^^でもそれが好きよ^^