滝翼祭@神戸ワールド記念ホール20101103

コンサートをしたいという彼らが居て、コンサートを見たいというファンが居て、彼らのしたいこととファンの見たいものが一致したとき、その相乗効果というのは波のようにうねりとなって会場を包み込み、テンションをあげていくのだなあということを身をもって実感しました。楽しかった!本当に!以下ネタバレあるのでたたみます。




会場が一体となって踊る曲、二人がばしっと踊る曲、その両方がいい按配で散らばったセトリ。2年半のリハビリをするかのようにOPが夢物語っていいのですか!こんな贅沢でいいのですか!体が勝手に覚えているのでリハビリのはずが一気にテンションが上がる。

リアデラ(バクステ)、Tobe(センター)、愛想曲(バクステ)という、私の3大ベスト曲がどれも正面で見える席だったんだけど踊りのキレに震えた。リアデラは腰抜けそうなくらいかっこよかった。翼くんのダンスの軸のブレなさが前にも増してすごくて、滝もそれに挑むような感じでびしっと決まってて、二人の背後に紫の炎が立ち上っているようなそんな感じ。本当に、かっこいいというのは一人ではなく二人になってはじめて完璧になるんだと思った。*1いろんなシンメの形があるけど、滝翼のそれは私にとってはプロ意識とプロ意識のぶつかり合い。様式美。

お互いが相手を見る視線が演出としてのそれではなくてユニという意識の上での視線であったのも嬉しかった。ユニとしての方向性やソロではないことの意義を模索しているように思えた頃は、その視線もどこか演出としてのものだった気がしていたから。二人の意識が「ユニットである」というところに向けられている、というのがとにかく心地よかった。じゃあ私たちはここに乗っかっていけばいいのだな、という大いなる安心感がそこにある。

彼らとファンとが見ている方向はわかった、進みたい方向もわかった、が、それがその通りにならないのがあの事務所だ、ということが一番の課題なんじゃないかしら…MCで「広告代理店の方、頭の隅に滝翼を」とか「知り合いにプロデューサーが居るって人いませんか?ってファンに頼っていきますからw」などと自虐的に語っていた二人*2だけどそういうことが言えるのは強みだと思う。だから本当に事務所次第なんですよね。お気に入りをねじ込む力があるなら同じグループにばかりオファーがあるのを他グループに振り分ける力くらいあるんじゃないの。

って、こんな屁理屈は全部コンサートが終わってから出てきたわけで、コンサートはただひたすら楽しくて楽しくて、自分の表情筋はあがりっぱなしでした。やっぱりコンサートいいね!

*1:じんかめ然り

*2:主に翼くん