オリスタ、+act

雑誌に関しては前から「じん>かめ」の割合で買ってるなーという気がします。じんくんのグラビアキングっぷりもあるんだけど、立ち読みでわかるかわからないか、というのもポイントかも。さておき「じんくんはよくわからない」ことが充分にわかったのがプラスアクトでした。

表紙と中のグラビアの質感が、私の彼に対するイメージに近い。薄く、靄のかかったようなところにいる。さわってみたい、けど時々、近づいてはいけないような顔をする。最後に笑ってくれた顔は、知ろうとしてもいい、っていう免罪符をもらったみたい。
インタビューについては、書き起こす人の手にゆだねられた部分が大きい気がするのだけど、この雑誌のライターさんは、ちょっと苦しいくらいの間とか手ごたえの無さもそのまま書いてくれている気がします。歌詞の言葉を真似ていうなれば、スパイラルでもカオスでもなくパラレルかな。同じところをぐるぐる回っているような受け答え、だけど気づいたら別の世界にいる。さっきの世界なのか、違う世界なのかわからないけど、芯はぶれてないんだというのはわかる。多面体じゃないなー。なんか私はうまく立体にして理解できない。
「うん」がいっぱい出てきて素直なひとだなあと思うけど、「うん」ってあんまり雑誌のインタビューで見かけない。イメージで売る仕事のひとは、自分の動かせる範囲のイメージを持とうと、普通の会話よりも雄弁であるように思うから。けどじんくんは「うん」が多いので、逆に「いや」って否定する部分について、それを汲み取ればいいのかもな。とにかくそんな感じではぐらかされたみたいに長いインタビューの最後にようやくじんくんが笑った、という感じがしたのでした。
でも他の人のインタビューを読んでいたらあの1万字で想像もつかなかったじんくんがぽろぽろと見えて、やっぱり私にはまだまだわからないんだな、って背中からもう一回斬られた気分。あれれ免罪符をもらったはずなのに、まだまだじんくんを知るには全然遠いところにいる。この絶妙な「突き放され感」が好きなんだけどね。

オリスタは「大好きなこばたけさんと」って感じでほほえましい。やっぱり部活の顧問の先生と生徒って感じかな。もしくは「10年前のオレと10年後のオレ」みたいな。お互い似てる似てると言うけれど、たとえば感覚でものをつくっていく、という点が似ているとして、言葉にするだけの語彙があるかないかの違いか、といえばそうでもない。二人には、決定的に違うものがあるような気がする。
関係ないけどまさかのじんかめ写真ありがとうございますオリスタ様^^
ただ、ひとつだけ




こばたけさんは何でもわかってくれる、という信頼を持っているんだとしても、かつんの中のじんくんの立ち位置については、それだけは、何か二人で含んだような会話をしないで欲しかった。じんくんにとってのかとぅーん、という存在は、できればじんくんの中にだけ秘めていてほしかった。思いもしない優等生の答えなんて求めていないけれど、そこにいる自分を、そこにいないひとと共有するということが、かとぅーんが好きな私には、なんだかさみしかった。嫉妬だと言われればそれまでかも知れないけれど。