徳永英明「VOCALIST&SONGS」@フェスティバルホール


姿はそんなに見えなくてもいいだろう、と(失礼)いうことで、イープラスのプレオーダーでB席を購入。今時席種が選べるなんて良心的。そしてB席というのは上の方だったけれど、ホールの中央部だったので音の反響にも偏りが無く、非常に美しく聴くことができました。

前にかつかつの「ハートディスク」で徳永さんが出てきた時に、かめたんが「いつもと違う場所に刺さる」と言っていたけれど、実に圧巻のヴォーカルだった。私の場合、「いつもと違う場所から刺さる」というのかな、尾骶骨直下型。下半身からずしんと伝わって頭の先に突き抜けていく声とメロディ。「VOCALIST」のカヴァー曲よりも、断然オリジナルソングの方がずっしりくる。カヴァーは、心地よすぎてうっかり夢の世界、ということもあるのだけど。

昔昔、学生の頃に何度も聴いた「壊れかけのRadio」はもっとどこか青臭かった気がするのだけど、年月を経て生で聴くそれはもっと優しく、懐かしく、私が失った何かを補うかのように染みていく。私が大人になったのか、徳永英明が進化し続けているのか。たぶん両方だろう。圧巻だったのはラストの「もう一度あの日のように」だった。いったい私は何を得て何を失い、そして今どこに向かっているのだろうか、そんなことを胸の中で反芻しながら、遠くステージ上でエネルギーの塊みたいな徳永英明を見ていた。

早速帰ってからiTunesで持っていなかった曲を含め何曲か購入。けどよく確かめないでインストとか買ってしまった。怖いなiTunes