才能がないんだよね


Jの映画をK列で観ますた^^




2回目は1回目よりも好きだなあって思った。サウンドチェックの音が次第に重なって協和していくというイントロがライブの始まりみたいですごくいいなあと思ったのを、試写会のときも思ったんだった。時間の流れとか場面の転換が「元気」の大ヒットライブまではすごくいいなーって思うんだけど、そこから転がり落ちるにつれて何かずるずるとひきずるような感じが残る。それも含めて作り手の意図なのかも。そしてスタジオにナツがいて、メンバーが次々に集まって、ユカリさんが「何かやってよ」と泣きそうな声で呟いた後、ユキヤの音にナツの声が重なり、キーボードが、ベースが、ドラムが重なっていき、原点である「二十歳の戦争」が優しく強く現れるところ。あそこでぞわっとした。そうだこのシーンがあったんだった。シーン66の後が粗いかもなんて書いたけど、1回目はたぶんあの身震いするようなキスに魂が抜け切ってたんだと思います。
ナツもアサコも褒めてもらいたいひとなんだなあって思った。そして実際、追い出されたアサコが待ってたり作った曲をアサコに喜んでもらった時の笑顔がかわいかった。2回目でようやくナツという人の可愛らしさが見えました。才能がないなんて言わないで。私ならあの一言で間違いなくあの弱った体を抱きしめます。