ごくせんTHE MOVIEその2

ひょっとするとネタバレかも知れんし大した情報もないので一応たたみます。




かめたんは「小田切竜」が卒業して4年たった「小田切竜」だったよ。だからテンションは竜。どこかクールで、でも芯に一本通るモノがある。ヤンクミに対する距離感もあのまんまだった。ということは、自分もスクリーンの竜を通してあの金髪サラ髪学ランに傷、の4年前の竜を見ているんだよね。そして当然その隣にいた隼人ももれなく懐古されるわけで。なんというか・・・はやりゅの「ニコイチ」をこれでもか!と思わされる。そしてそんなはやりゅ含めて、「3Dのやつら」でいっこ、なんですよ。実際2008年の3Dズは今回がっつり出てて、悩んだり傷ついたり思い遣ったりしながらもわーわーしてる。それがすごく楽しそうだし生き生きしてるし、「ああごくせんってこれだ!」という感じなのです。私、ドラマ初回放送時は「ごくせん」というコンテンツに対して興味なくて、世間でブームだブームだと煽られるほど見る気が失せて、結局野ブタ。でかめ落ちしてから「萌えドラマ」として鑑賞した、というスタンスなの。それは第3シリーズでも同じで、「ごくせん」が受ける理由を「イケメン勢ぞろい」くらいしか見つけられなかった。けど今回わかったよ。「普通にかっこよくてバカだけどなんか芯は通ってる男子たち」が「ヤンクミという、とてもわかりやすく『正義』*1を語るひと」の元で「わーわーして、ちょっとだけ成長する*2」のが、小難しくなくて、いい。

と、ちょっと「ごくせん」そのものの話になってしまったんですけど。とにかく「2008年3Dズ」と「2009年3Dズ」がわーっとしてるのに、竜だけひとり、というのが最後までなんだか寂しくて。もちろん竜の同級生ズも、それぞれの人生背負ってちょこっと出てくるんだけど、彼らと竜の絡みはほとんどない。もこみティとだけちょっと会話が交わされた時に見せたスマイルでようやく元気な竜が見れたのが、だからすごく嬉しかったよ。しかしそれは、なんか自分の人生にもあてはまるなーなんて思った。高校生だった頃、「絶対この友達とは一生モノの付き合いが続くんだ」と思ってたし言ってた。その時思ってた「一生モノ」ってのは学生のときみたいに頻繁に集まって喋って・・・ってもので、でも実際大学生になるとそっちの生活も楽しくなるしそんなに集まらなくなる。今度は大学の仲間に対して同じようなことを思う。で、また働き出して自分の生活の中心がそこに移って同じこと・・・ってなっても、やっぱりそれぞれの時間を過ごした友人はすごく大切なの。その友達に会うと、とたんに自分の表情もあの時に戻るんじゃないかと思う。だから竜たちの3Dズは、それぞれみんな大人になって働いて、そこに生活の中心が移ってしまってる中で久々にヤンクミに出会う、というシチュエーションで、それが大人になっていくってことなんだろうけど、竜だけが出ずっぱり。大人になる途中の竜がそこにいて、寂しそうなのが魅力、というにはあまりにも仲間たちの幻影が私には大きい。もちろん竜先生萌えはいっぱいあるけど、せめて、せめて最後にはやりゅで笑わせてあげてほしかったな、というのが本音です^^

*1:「正義」のなんたるかというのは色々あるけど、ここではヤンクミが思うところの正義

*2:大人になる、とは思わない。そもそもヤンクミ自体、大人側の人間じゃない気がする